年に一度、動物取扱責任者研修会に参加しています。
毎年参加しながら、毎年同じように考えることがあります。
内容だけを見ると、
「形式的」「お役所仕事」と感じる人がいるのも無理はありません。
本来であれば、事業を始める前に理解しておくべき内容が中心で、
新しい知識を学ぶ場というより、
確認作業に近い印象を受けることもあります。
それでも私は、この研修会を
「意味がないもの」と切り捨てたくはありません。
行政は“きっかけ”を用意する立場
行政は、事業者にとっての
すべての正解を用意してくれる存在ではありません。
実際、研修会を担当される職員の方々も、
数年ごとの部署異動の中で
今この業務を担当されている方がほとんどです。
現場の細かな実情や、
事業形態ごとの違い、
技術レベルや考え方の差までを
行政がすべて把握するのは難しいのが現実です。
だからこそ、
行政に多くを求めるだけでなく、
私たち自身がどう受け止めるかが
大切なのではないかと感じています。
自由にできる仕事だからこそ
動物取扱業は、
職業選択の自由のもとで始めることができます。
それは大きな自由である一方、
専門性や倫理観については
各事業者に委ねられているということでもあります。
「自由にできる」ということは、
「守ってもらえる」という意味ではありません。
自由に任されている分、
その先で何を学び、
どこまでを自分の責任として引き受けるのかは、
すべてこちら側に返ってきます。
研修会をどう受け止めたいか
私は、動物取扱責任者研修会を
答えを教えてもらう場ではなく、
自分を点検する時間として受け止めたいと思っています。
・今も学ぼうとしているか
・やらなくなった理由を外に求めすぎていないか
・自由に仕事ができている分、その重さを意識できているか
年に一度、
立ち止まって考えるきっかけとして
この研修会があればいい。
そんなふうに思っています。
おわりに
研修会の内容や回数については、
さまざまな意見があると思います。
ただ私は、
制度そのものよりも、
それをどう受け取るかの方が
ずっと大切だと感じています。
動物取扱責任者研修会が、
命を扱う仕事としての姿勢を
見つめ直す時間であり続けたら。
毎年同じように参加しながら、
毎年同じように、考えています。
